研究課題/領域番号 |
25730036
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
早瀬 康裕 筑波大学, システム情報系, 助教 (40423090)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | システムの実装 / 評価実験 / 論文発表 / 手法の改善 |
研究実績の概要 |
まず,研究の進捗について説明する.26年度には,25年度に設計・提案した「既存のクラスに対してクラス名を推薦するシステム」の実装と評価を行い,改善方法を考案した.具体的には,まず,推薦の基礎となるデータを収集する目的で,既存のJavaプロダクト集合のソースコードを解析して大量のクラスを取り出した.得られたクラスそれぞれに対し,クラス名とクラス内外の関連する要素を対応した情報として抽出した.このクラス名の文法構造を機械的に判定し,基礎データとした.基礎データについては,定量的に分析して性質を検討するとともに,これを利用したメソッド名の推薦システムを試作した.推薦結果の精度を評価した結果として,クラス名提示の方法を大きく変更した新しい推薦手法を考案した.新しい推薦手法については,26年度の末から開発を開始し,現在も開発を進めている.
次に,研究成果の発表について説明する.1つ目として,25年度に実装した「メソッドボディ推薦・補完システム」についての論文を執筆し,平成27年2月に情報処理学会論文誌 (Vol.56, No.2, pp.692-700) において発表した.2つ目として,「既存のクラスに対してクラス名を推薦するシステム」については,調査データのうち,開発途上で得られたデータを定量的に分析した結果として得られた,クラス名の文法構造についての基礎データを,第13回情報科学技術フォーラムにおいて平成26年9月に発表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画で26年度中に行う予定であったメソッドボディ推薦システムの開発と評価は25年度に完了しており,26年度にはその成果を論文として発表することができた.さらに,当初計画に追加した「既存のクラスに対してクラス名を推薦するシステム」については,実装と評価を行い,現在は発表の準備を行なっている.
一方で,当初計画で行う予定であったモデル化については,3段階中1段階のみが完了した状態であり,遅れがある.
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今後の研究の推進方策 |
26年度に行なった評価実験の結果,「既存のクラスに対してクラス名を推薦するシステム」が有望であると考えられるため,27年度はこの手法の改善と実装を優先して進める. クラス名の推薦システムや,その他の成果については,国際会議や論文誌での発表を目指す.
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次年度使用額が生じた理由 |
(1) 国際会議ではなく論文誌での発表を選択したため,外国出張の費用が不要となった. (2) 計算を行う際に,既存の計算機資源を活用することで,クラウド計算機の使用を先送りした
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次年度使用額の使用計画 |
(1) 27年度に,情報収集と成果発表のために国際会議に参加するための,旅費および参加費に使用. (2) 27年度に,論文誌に投稿し,論文の掲載料にあてる.
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