本研究では,ネットワークの敷設が困難な生態・環境観測のフィールドを想定し,無線技術をサポートし移動経路を自由にプログラムできる「飛行体」を中継装置として利用するDTN技術を確立する研究を行った.まず,座標間の距離がノード間の遅延を表現する幾何学空間上にノードを配置する「ネットワーク座標系システム」を応用し,移動体による通信品質の予測方式を確立した.また,飛行体に対して,センサーノードと通信するための無線通信機能や,目的地まで自動飛行する機能を拡張し,観測データを収集する通信プロトコルを開発した.さらに,フィールド上の移動体の稼働状態を監視できるように,運用管理システムを開発した.
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