研究課題/領域番号 |
25730082
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
金岡 晃 東邦大学, 理学部, 講師 (00455924)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 標準技術調査 / データフォーマット |
研究概要 |
本研究では以下の3つの項目について研究を行う。「A.既存公開鍵暗号との鍵管理手法の共通性調査・検討」「B.新世代型暗号に独自に必要な鍵管理手法の提案」「C.ソフトウェア実装によるモジュール化と管理環境施策」。今年度はAとBについて実施を行った。 Aについては、鍵管理手法のターゲットとしてNISTの文書であるSP 800-57について調査をし、整理を行った。特に鍵管理のライフサイクルについて注目し、新世代型暗号の特徴である鍵ペアの一方に他の情報基盤の情報を用いる、という視点から「鍵管理のライフサイクル」「他情報基盤上の情報のライフサイクル」の依存関係の整理を行いその依存関係の強さを明らかにした。鍵情報の表現については既存のPKCS#1等を調査し、それをプライベート鍵へ拡張する表現方法を決定した。また公開鍵となる他の情報基盤上の情報の表現方法については、IDや時刻、属性をターゲットにしており、それらのついての調査を行ったが時刻についてはISOの標準があるもののIDや属性についてはその多様性からか標準とされているものは見つからなかった。 Bについては、Aで実施したライフサイクルの依存関係から新世代暗号の鍵管理ライフサイクルのあるべき姿の手法を決定した。また鍵情報の表現方法についてもAで得られた結果をもとに拡張表現法や新規表現法を決め、それらを実際にデータモデルとしてあらわし、テストデータを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実施計画における本年度の実施項目について概ね計画通り実施し、成果をあげることが出来ている。
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今後の研究の推進方策 |
実施計画の「C.ソフトウェア実装によるモジュール化と管理環境施策」を実施する。またA.B.の実施で得られた成果を外部発表や国際会議への投稿、さらにはC.の結果と合わせた論文誌への投稿を推進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
旅費と会議参加費が当初予定より安価に実現できたため 今年度は初年度であり調査や内容検討に注力がおかれ外部発表が十分に行われなかったこともあるため、成果の外部発表の旅費等に充当させる。
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