断片的視覚情報を脳内で補い、再構成する視覚補間は、視覚認知において重要な役割を果している。本研究は、(1)視覚補間の心理学的メカニズムを解明するため、断片文字の各部分の重要さを定量的に評価し、最短距離連接モデルを構築した。また断片情報連接の傾向も調べた。(2)断片文字認知の神経生理学的メカニズムを解明するため、断片率に脳活動の変化をfMRIで測定した。(3)断片文字の認知力の簡易計測システムを開発し、断片文字の認知力と加齢および認知症の危険因子との関連性を調べて、その関連性を影響する計測条件を検討した。
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