ロボットが人の命令を理解し動作するためには,認識可能な単語や文法,および,それらに対応する行動を事前に設計する必要がある.しかし,事前知識に無い単語が発話された場合,ロボットは動作できない.そこで本研究ではインタラクションを通してユーザの言い回しを学習し,既存の知識を拡張させていく語彙学習手法を開発した.また,移動指示の命令では相対的位置概念が用いられる.このような概念を学習するためには,基準となる物体(参照対象)を推定する必要がある.本研究では,ロボットが自律的に獲得した地図情報から,参照対象候補を抽出し,参照対象の推定と位置概念の学習を同時に行う手法を提案した.
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