本研究では,装着カメラにより装着者の身体部位の動きを直接観測することで,装着者の動作を推定することを目指し,研究を進めてきた.現在までに,胸部に装着したカメラで頭部・胸部領域を撮影することで,装着者の頭部・肩方向の推定する手法を提案した.提案手法はHoGとSVRからなるシンプルな手法であるが,約2度程度の推定精度を実現した. また,環境における装着カメラの位置・姿勢のため,動的マーカによるカメラ位置・姿勢推定手法についても検討を進めた.提案手法は,複数ユーザが利用するARシーンにおいても有用と考え,ARへの応用についても検討を進めた.
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