数理計画問題を利用して実社会の意思決定を行う場合,言語情報や人の感性といった非数値情報を表現できるメンバシップ関数を用いることが多いが,既存研究の多くでは主観性のみで設定がなされていた.本研究において,メンバシップ関数を意思決定者が第3者を,自信をもって納得させられる部分と,それ以外の部分に分割し,前者は主観性により設定し,後者の部分は,特定の関数形を事前設定することなく,確率統計や情報理論を応用した関数設定法を構築した.さらに高速に関数設定が可能な,動的計画法を基にした効率的解法へと拡張を行った.これにより,意思決定場面を問わない非数値情報の客観的数値表現が可能となった.
|