研究概要 |
当該研究に関する25年度の研究実績として以下の2点が挙げられる。 1.本研究では,緊急走行中の緊急車両等に用いられる視認性の高いLED警光灯の配置パターンの開発を目的として,その配置パターンの設計に人間の顔に対する知覚的鋭敏さを応用し,実験,検討を行う.研究実施計画では,感性指標,行動指標,生理指標の3つの観点から検討を行うと記載したが、本年度は行動指標である単純反応時間による検討を行った.単純反応時間計測実験では,車両の後方から見た際のLED警光灯の配置として考えられる3点配置パターン6種類を用い,視認性にどのような影響があるのかを調べた.その結果,通常環境条件では顔配置パターンが最も速く反応した.また劣環境条件下では,反応速度が遅くなることが確認され,顔配置パターンが顔として認知されなかった可能性が示唆された.今後としては,今回はモニタ上に表示させた視覚刺激を実機を用いて表現するとともに,感性指標・生理指標に関しても検討を進めていきたい。 2.1の結果をまとめ,電気学会知覚情報/次世代産業システム合同研究会にて発表した. 「顔に対する知覚的鋭敏さを利用した視認性の高いLED警光灯配置パターンの検討」飛谷謙介,斎藤拓哉,長田典子,電気学会研究会資料,知覚情報・次世代産業システム合同研究会,IIS-14-56, pp.53-57 (2014).
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