本研究課題では、クロマチン相互作用を網羅的に解析するChIA-PET法により得られた高次エピゲノムデータから、2領域間のクロマチン交互作用を予測するベイズモデルを構築し、高次エピゲノムによる遺伝子発現制御機構を解明するための統計解析法を開発した。具体的には、以下の成果が得られた。(1)ChIA-PETシークエンスタグのリファレンスゲノムへの確率的アライメント、(2)ポアソンモデルによるバイアスの補正、(3)負の二項分布の混合ベイズモデルによる相互作用領域の検出、(4)細胞特異的、シグナル伝達下で変化する転写ファクトリーの同定、(5)ChIA-PETデータ解析パイプラインの開発。
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