研究課題/領域番号 |
25730190
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
渡辺 健太郎 独立行政法人産業技術総合研究所, サービス工学研究センター, 研究員 (10635808)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | サービス類型 / 観測技術 / モデル化技術 |
研究概要 |
平成25年度は、労働集約型サービスのプロセス観測・モデル化技術のマッチング手法を構成する要素の初期開発を行った。詳細は下記の通りである。 (1)労働集約型サービスの類型化と類型判別基準の作成:分析・改善対象の労働集約型サービスに最適な観測・モデル化技術を効率的に選択するために、フィールド調査や既存研究の分析を元に、労働集約型サービスのプロセスの特徴に基づく、下記の4種類のサービス類型を構築した。①手続き指向プロセス:決まった手順で構成されるプロセス、②イベント指向プロセス:周囲からのリクエストや、変化に対する気づきにより引き起こされるプロセス、③環境指向プロセス:サービス現場のある場所や時間に合わせて実施されるプロセス、④関係指向プロセス:従業員間のチームワークや顧客との関係によって行われるプロセス。 また、類型間の違いに基づき、分析・改善対象のサービスを類型判別するための類型判別基準を整理した。 (2)サービス類型-プロセス観測・モデル化技術関連マップの作成:サービスのプロセスの各種観測・モデル化技術、及びその適用事例の調査、比較分析を行い、上述のサービス類型とそれに有効な観測・モデル化技術の関連マップの初期バージョンを構築した。さらに、前述のサービス類型と合わせて、サービスプロセス設計におけるメタ方法論として手順の定式化を行った。 以上の研究成果を国内会議、国際会議等で発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初想定していた類型化、並びにモデル化・観測技術の関連マップの初期開発を完了させることができたため、おおむね想定通りに進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は下記の研究を推進する。 (3)開発手法を実装したWeb システムの試作 本手法を構成する要素をWeb システムとして実装し、多くの人が利用可能にすると共に、類型構築手法の継続的な適用・改善に活用できるようにする。 (4)実際のサービス事例への適用・検証、手法の改善 開発した手法、並びにシステムをサービス事例に適用し、手法の有効性の検証と改善を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
発表した国際会議が国内であったため、旅費がかからなかったこと、また、調査費用が想定より少額で済んだため。 国際会議、論文発表等の成果発表の追加、並びに、類型に関する追加調査、検証に用いる。
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