研究課題/領域番号 |
25730201
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
上椙 英之 神戸学院大学, 現代社会学部, 研究員 (50600409)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 金石文 / 石碑 / 考古学 / 画像処理 / デジタルアーカイブ |
研究実績の概要 |
これまで収集したデータから風化パターンによって試料を分類し、そのうち、凹みと文字の凹みを比較して文字の凹みがより深く、風化がそれほど酷くない試料に対して、石碑表面の凹凸をヒストグラム解析による閾値を用いて、最も深い凹部分を表示する2値化画像を求める解析プログラムの開発・実験を行った。 また、解析結果を下げる原因となる苔や虫の卵といったノイズを除去するため、撮影時にノイズに非接触でマークをつけ、そのノイズを除去するルーチンを組み込んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
これまで将来の文字の自動認識を可能とするために、残された字形から風化した文字を復元する解析手法・システムを開発してきた。しかし、風化の酷い金石文から、残された字形を利用して文字を復元するには、石碑それ自体の情報だけでは予測される文字数が多過ぎるため実用化できるほどの認識精度は得られたなかった。 以上の点から遅れていると判断するが、予測を補助する新たなシステムを開発することで、本研究で開発したシステムも最終的には成果があげられるものと考える。
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今後の研究の推進方策 |
文字の予測精度を向上するための補助システムの構築は別の研究で行うことし、本研究ではサンプル数の向上と、開発システムの検証・実験を繰り返し、精度の向上を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
本来25年度が最終年度でしたが、家族の体調不良が重なり遠隔地へのフィールドワークが難しくなりました。そのため、フィールドワークで使用する予定だった旅費が使用できず、次年度使用額が発生しました。
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次年度使用額の使用計画 |
現在、問題は解決しておりフィールドワークに出られるため、計画していたフィールドワークを本年度実施することで予算を執行します。
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