本研究課題では、1. 沖縄列島沿岸に生息する異なる6種類のサンゴ種での酸性化応答を定量的に評価し、種間での酸性化耐性の違いを明らかにした。2. コユビミドリイシサンゴを用いて種内での異なる地域個体群においても酸性化耐性に違いがあることを解明し,3. 酸性化に対する応答が異なる個体郡間において石灰化関連遺伝子およびpH調整遺伝子の発現量の違いがあることをはじめて明らかにした。これら結果から、酸性化の進行に伴い、サンゴの群集組成が大きく改変する可能性が示唆された一方で、サンゴ種によっては、酸性化環境に適応可能な種も存在することが示唆された。
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