研究課題
長崎県五島市福江島において、2015年3月下旬から4月中旬までオンラインの白熱法および蛍光法などを利用した大気粒子の集中観測を実施した。観測期間中、粒径0.8um以上の粒子に対し、解析を行った。その結果、生物由来の蛍光性粒子が高濃度になるイベントなどが観測された。また、他のオンライン蛍光検出装置やオフライン蛍光検出装置との比較を行い、蛍光パターンとの比較を行った。さらに、蛍光検出装置に粒子を導入する前に、ヒーターを設置し、粒子がヒーターを通過することによる蛍光強度の変化についても考察した。白熱法を利用したブラックカーボン(BC)の観測も同時に行い、常設のBC質量濃度測定装置との比較やBCのサイズ分布や蛍光性粒子との関連性について比較考察した。さらに、後方流跡線解析などを併用し、気塊別に解析を進め、その関連性についても考察した。蛍光/白熱の装置を利用した単一粒子の混合状態における室内実験の結果および大気導入実験をまとめ、学術論文に投稿し、受理された(Taketani et al. J. Aerosol Sci. 2015)。さらに、これまで行ってきた解析方法を他の観測結果に適用し、学術論文に投稿し、受理された(Taketani et al. J. Geophys. Res. -Atmos. 2016, およびTaketani et al. Earozoru kenkyu 2016)。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
Atmospheric Chemistry and Physics
巻: 16 ページ: 2525-2541
10.5194/acp-16-2525-2016
Journal of Geophysical Research: Atmospheres
巻: 121 ページ: 1914-1921
doi:10.1002/2015JD023648
Earozoru Kenkyu
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
Journal of Aerosol Science
巻: 87 ページ: 102-108
10.1016/j.jaerosci.2015.05.002