衛星リモートセンシングデータを用いた暑さ指数(WBGT)推定手法を開発した。気象衛星ひまわりデータの輝度温度値や快晴時全天日射量、植生指数、標高等を変数としたWBGT推定モデルを導出した。WBGT推定誤差はRMSEで3.0℃程度であったが、熱中症予防指針にあるWBGTの温度基準を基にした熱中症警戒レベルマップをある程度精度良く作成できる可能性を示した。 次に、温熱環境指標と実際の暑熱障害発生件数との関連性を検証した。山梨県における熱中症救急搬送者データと気象データを利用して熱中症発生の実態把握を行い、熱中症発生には気象条件の違いの他に人口構成や主要産業等が影響を及ぼしている可能性を示唆した。
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