研究概要 |
2013年度は主に分析手法の開発、及び災害前後における企業行動の定性的な把握について宮城県を中心とした情報収集を行った。加えて本研究の対象領域の一部でもある災害を対象とした査読付きジャーナルに下記の研究を投稿、受理された。 (1)Iwata, K., Ito, Y., and Managi, S., (2014) “Public and Private Mitigation for Natural Disasters in Japan”, International Journal of Disaster Risk Reduction, Vol.7, pp.39-50】 さらにエネルギー問題を経済学の観点から解説した下記の書籍について、「はじめに」、「第六章 原子力発電」、「終わりに」の3箇所を執筆した。 (2)馬奈木俊介(編著)『エネルギー経済学』2014年 中央経済出版 また、サプライチェーンに関する効率性を検証した書籍数冊を購入し、本研究への応用可能性について、他の研究者と勉強会を設けて議論した。本年度は申請中のデータを入手した後、本研究申請のために収集したこれらの知見を活かした分析を行うためのデータ・セットの作成を行い、パラメータ間の変動に関する傾向をはじめに把握する。そしてサプライチェーンの効率性を検証するうえで妥当だと判断できるパラメータの抽出を行い、企業レベルでのサプライチェーンの効率性の検証を行う予定である。その後、残りの期間で不確実性を考慮した場合でのサプライチェーンの頑強性についても検証を行う予定である。
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