本研究は「潜在的ボランティア」を対象に,どのような条件設定と環境を整えれば活動へ導くことが可能か,構造的に究明し,実現のためのステップを提示することである.「潜在的ボランティア」とは,何らかのボランティア活動の希望はあるが,活動に踏み出せない層を指す.本研究は、政府既存統計の分析、質問紙調査(2014年7月~2015年10月)、参加型調査を行った。今後「潜在的ボランティア」を活動に導くためには、①個人と時間との段階、②個人と他者との段階、③個人の社会貢献ニーズの発展の段階、④個人と空間(コミュニティ)の段階に分け、一人ひとりの生涯ライフに沿った条件設定と環境づくりの整備が必要となるであろう。
|