研究課題
若手研究(B)
フィンランドの保育・保育者養成制度は、わが国のような「保育に欠ける」子どもを対象として構築され、家庭で育児に専念する「専業母」を対象外としてきた保育制度とは大きく異なり、その違いの根底には「普遍的保育」という理念の浸透があった。埼玉県内の保育所および地域子育て支援拠点事業を対象とした全数調査の結果から、「専業母」を対象とした一時保育の実施は十分ではなく、質量ともに充実させる必要があること、一時保育に従事する保育者の満足度や専門性を発揮できるような制度構築が求められていることが明らかになった。
家族社会学