InoueらのTGFα切断アッセイを参考に、プレートリーダーのような汎用性の高い機器で測定可能な苦味センサーの構築を試みた。そのために、まず苦味受容体に適用可能であるかを検討する必要があった。適用可能性の指標として、すでに報告者らが苦味抑制効果を立証してある苦味受容体遺伝子hTAS2R16およびhTAS2R38を用いた。 種々の条件検討の結果、hTA2R16に対して、そのリガンドであるサリシンに対する有意な応答を検出した。しかし、その応答は微弱であった。今後、さらなる条件検討による応答の強化、他の苦味受容体への適用検討を行う必要がある。
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