【1年目(平成25年度)】M医院に通院している2型糖尿病患者にBDHQを実施し、ある1日の平均的な「栄養素摂取量」を算出した。次いで当該患者カルテの検査値(HbA1c、クレアチニン等)を記録し、食事調査結果と組み合わせた栄養指導対象者抽出基準を検討した。その結果、糖尿病食事療法のうち、栄養基準が大きく変化する糖尿病性腎症第3期Bに該当する患者は、109名中25名であった。このうち、BDHQから得られたたんぱく質摂取量が1.0g/kg標準体重/日を上まっている患者は17名であり、特にこれらの患者は管理栄養士による詳細な栄養指導を受ける必要性が高いことが考えられた。 【2年目(平成26年度)】上記の患者を対象に、1年間の栄養指導介入を実施した。その結果、栄養指導群において有意な体重減少が認められた。一方、食事調査結果には差が認められなかった。 【3年目(平成27年度)】上記の成果を論文にまとめ、大阪樟蔭女子大学研究紀要に発表した。
|