2013年4月から2015年5月に入手した非加熱摂取食品282検体(浅漬96検体、洋生菓子88検体、魚介類加工品98検体)について、腸内細菌科菌群および食中毒起因菌の汚染実態調査を行った。腸内細菌科菌群は、浅漬92検体、洋生菓子39検体、魚介類加工品74検体より分離された。また、エンテロトキシン産生性黄色ブドウ球菌が浅漬2検体、洋生菓子2検体、魚介類加工品1検体より分離された。また、腸内細菌科菌群の菌種同定により、院内・日和見感染の原因となる細菌の汚染が明らかとなった。さらに、第三世代セファロスポリン系、ニューキノロン系抗生剤あるいはホスホマイシンに耐性を示す株の汚染が明らかとなった。
|