本研究では、植物生態学の調査を進めると共に、その成果を取り入れた教員養成向け学習プログラムを開発した。 植物生態学研究に関しては、ユリ科のオオウバユリとイワウメ科のオオイワカガミの個体群間に生じている個体・個葉サイズ変異と環境要因との関係を調べ、それらサイズ変異が生育地の光環境の影響を受けていることを明らかにした。 学習プログラムに関しては、北日本に生育するオオウバユリが南日本に生育するウバユリよりも大きい原因に関する仮説を、独立変数と従属変数に着目して追究する内容とした。質問紙調査の結果、本プログラムによって受講者の理科における問題解決能力が鍛練できたと考えられた。
|