研究課題/領域番号 |
25750079
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
澤邉 潤 新潟大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (30613583)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 学校システム開発 / 教師教育 / 学校発達 |
研究概要 |
平成25年度は,これまで仮説モデルとして提示された学校システムモデルの有効性を検証するため,教師間の関係性の構築の観点から,学年組織を形成する教師集団に焦点化した検討を行った。具体的には,学年を構成する教師歴(キャリア)によって,それぞれが状況に応じた役割を暗黙的に認識しながら,円滑な学年組織の運営に寄与していることが示唆された。その過程に埋め込まれた徒弟的関係性のなかで若手教師が学校文化を理解していく可能性も確認された。 また,学校組織の恒常的な支援を目的としたシステム開発に関しては,「同僚性」(Little & McLaughlin,1993)の観点から,システム開発に向けた基礎的検討を行った。授業日誌や授業案などの媒体を電子化して共有し,かつ教師間の相互作用や管理職教員と授業実践者(教師)の相互作用を効率的かつ円滑に行う支援システム開発のために,大学生を対象としたファイル管理に関するヒアリングを通じて,システム開発上の課題について抽出し,開発のための基礎的情報を収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画していたシステム開発では,サーバ環境等の設備については設計及びコスト面で十分な対応がとれなかったため,次年度はシステム構築からローカル環境での試行へと計画を若干変更して取組むことを検討している。
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今後の研究の推進方策 |
学校システムの内部的な有効性については当初の計画の通り進めることとするが,システム開発に関しては,データ分析及びシステム仕様策定等を含む時間及びコスト的観点から,サーバ設置を伴う計画からローカル環境での試行へと計画を若干変更して取り組むこととする。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度の研究ではシステム開発についてサーバ構築に関する費用が当初予定した以上のコストが発生することが判明したため,今年度の予算執行を延期した。 システム開発に関する研究計画の見直しを含め,当初予算の範囲で構築可能なシステム環境整備のために使用することを計画している。
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