大学の研究室で行われるゼミでは、発表者と参加者の間で研究内容に関する議論が交わされるが、発表者以外の学生の積極的な議論参加を促すことは難しい。本研究では、ゲーミフィケーションのフレームワークをゼミ環境に導入することにより、学生のゼミへの参加意欲を維持・向上させ、かつ、議論能力の向上を評価・可視化することによって、議論の活性化につなげることを目指している。開発したGDシステムを約1年間運用して得られたゼミ記録を分析した結果、学生、特に研究室に配属されたばかりのゼミに不慣れな学生の、発言に対するモチベーションの向上ならびに議論能力の向上が確認された。
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