研究課題
最終年度は研究の更なる発展と成果のまとめおよび報告を行った.具体的には,前年度作成していたオブジェクト指向プログラミングにおけるクラス構造のアイデアを利用した知識の構造と誤りの可視化フィードバックシステムにおいて,インタフェイスの改善を行い,実践を行った.学習者自身が知識を体系化することは容易ではなく,また体系化された知識に関しては認知的に効果の高いフィードバックが必要となる.本研究では,オブジェクト指向プログラミングにおけるクラス設計を行わせることで学習者の知識の体系化を支援し,さらに誤ったクラス設計についてはそのクラス設計に基づいたコーディング画面をシステムで可視化し,誤った場合は無駄の多いコーディングが行われている様を可視化することで自らのクラス設計を振り返せることを支援した.本システムの利用を通して,学習者の知識の体系化が洗練されたことがわかった.また,本実践を通じて次の課題として,知識を体系化するためにはどのような観点で構築するかを学習者に考えさせることが重要であるという知見を得た.本知見は今後の研究課題である.本結果は,国際会議であるInternational Conference on Human Computer Interactionにて発表するとともに電子情報通信学会論文誌,Vol.J980-D,No.1にて掲載された.さらに,講義中に学習者の知識を体系化させ,講義中に収集し,学習者にフィードバックするともに,即時の講義修正を可能とするシステムも開発し,実際に講義において本年度も活用した.研究機関を通じて,知識の体系化のための方法論と支援システムを複数開発し,実際の運用,および評価,対外的な発表を行うことができた.
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件)
電子情報通信学会論文誌
巻: J98-D ページ: 178-181
信学技報
巻: 114 ページ: 1-4
Human Interface and the Management of Information. Information and Interaction for Learning, Culture, Collaboration and Business, LNCS 8522
巻: 8522 ページ: 127-136
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