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2013 年度 実施状況報告書

細粒度履歴情報をリアルタイムに活用するプログラミング支援環境の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25750090
研究種目

若手研究(B)

研究機関日本工業大学

研究代表者

橋浦 弘明  日本工業大学, 工学部, 助教 (20597083)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードIDE / ソフトウェア開発 / プログラミング / 細粒度履歴 / プラグイン / 統合開発環境
研究概要

本研究ではソフトウェア統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)と連動し、多数の学習者の細粒度履歴情報(プログラムの更新履歴)を取得し、得られた情報をリアルタイムに解析することにより、開発中のプログラムの悪所を指摘する環境を構築することを目標としている。本年度は研究計画に基づき、研究動向調査や技術調査、環境構築及びプロトタイプシステムの開発を中心に研究開発を実施した。
研究用のシステムの開発状況については、コア技術となる細粒度履歴収集用の基盤については連携する研究者との定期的な打ち合わせを通じて、良好な開発チームを構成することができている。情報収集用のサーバーソフトウェアについては、プロトタイプシステムの構築を完了し、次年度に予定されている大規模実験に耐えうる品質であることが確認できている状況にある。クライアントシステムについては、世の中で広く使われているIDEであるEclipseを対象として、その細粒度履歴を収集するための機構をプラグインとして実現することができた。これについては、試験運用を行い次年度の実験に耐えうる品質であることが確認できている。
現在までの研究の進展状況の発表や研究動向調査のために 78th Annual IEEE International Computers, Software, and Applications Conference (COMPSAC 2013) や第20回 ソフトウェア工学の基礎ワークショップ FOSE 2013 in 加賀、情報処理学会ソフトウェア工学研究会等への参加を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画では「研究動向調査」「技術調査・環境構築」「Phase1:システム設計」「Phase1:プロトタイプ開発・フィールドテスト実施」「成果発表」「Phase2:システム設計」の各項目を実施する予定であった。現状ではこれらのマイルストーンをおおむね達成し、現在は Phase2システム設計を実施している。

今後の研究の推進方策

今後はPhase2システムの実現に向けて、リアルタイム分析エンジンの基本設計、品質定量化のためのルールセットやメトリクスの検討をすみやかに行う。新たな定量化手法が構築できない場合には、研究代表者が以前に開発した静的なソースコード評価エンジンをリアルタイムな処理に適したものに改良することも検討する。これにより、H26年度中にプログラミングの細粒度履歴情報をリアルタイムに解析することにより、開発中のプログラムの悪所を指摘する環境を実現させる。

次年度の研究費の使用計画

年度途中で研究代表者の所属変更があったというやむを得ない事情により、次年度使用額が発生した。具体的には物品費として計上していたサーバーマシン等の取得が年度内に完了しなかったこと、人件費としてソフトウェア開発補助を依頼する予定であった学生が所属変更により雇用できなかったことが主な要因である。
サーバーマシンの取得にあたっては専用の設置場所や回線の確保が必要となることから、現在関係部署と調整を行っており、環境が整備でき次第、速やかに取得を行う予定としている。人件費については開発補助を依頼する学生の選定を現在おこなっており、平成25年度、平成26年度とあわせて今年度に開発補助を依頼する予定としている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] オブジェクトモデリング演習における学習者にとっての難所の検出手法とその支援ツールの提案2014

    • 著者名/発表者名
      田中昂文, 森一樹, 橋浦弘明, 櫨山淳雄, 古宮誠一
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE)

      巻: 2013-SE-183(10) ページ: 1-8

  • [雑誌論文] Support System for Software Development Exercise that Utilizes Activitiy Data Collected in Real Time from the Development Environment2013

    • 著者名/発表者名
      Takafumi Tanaka, Kazuki Mori, Hiroaki Hashiura, Atsuo Hazeyama, Seiichi Komiya
    • 雑誌名

      Proc. of The 37th IEEE Conference on Computers, Software, and Applications (COMPSAC 2013)

      巻: - ページ: 726-727

    • DOI

      10.1109/COMPSAC.2013.119

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 演習授業で各学生が行うソフトウェア開発作業の履歴データ細粒度自動取得の提案2013

    • 著者名/発表者名
      田中昂文, 森一樹, 橋浦弘明, 櫨山淳雄, 古宮誠一
    • 雑誌名

      ソフトウェア工学の基礎XX 第21回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE 2013)

      巻: - ページ: 297-298

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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