研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、考古遺物の鑑識技能の獲得を支援する、科学的なトレーニングプログラムを作成することであった。学習者は、コンピュータ画面上に呈示される遺物画像の典型性評定を繰り返し行うことで、徐々に学習刺激に対する一貫した反応パターンを形成した。トレーニングの完了後もこの反応パターンは2ヶ月後まで維持されており、また、観察遺物の記憶精度が向上するなどの副次効果もみられた。鑑識技能の獲・向上に一定の貢献を果たしたと考える。
認知心理学