研究実績の概要 |
本研究の目的:①検証計算のコーディングを行う。②実際の先行モデルによる予測を使って検証計算まで行う。
①(内容)昨年度の調査で決定した検証方法(J. D. Zechar and T. H. Jordan, Testing alarm-based earthquake predictions,Geophysical Journal International, (2008) 172, 715-724)のコーディングを行い、予測の成績を定量的に評価できるようにした。(意義)予測の手法にかかわらず同一の方法で予測の成績を測れるので、予測の評価に客観性を持たすことができるようになった。予察実験の具体的な整備を進めることができた。
②(内容)予察実験の参加モデルとして適切な先行モデルを選定する目的で、いくつかの先行モデルの調査を行った。ある先行モデル(潮汐の変化を利用した地震予測)は、モデラー自身が予測と検証を行い、その実績をweb上で公開している。本調査では、先行モデルのモデラーとは別の方法で先行モデルが予測情報として有用なものかを検証した。また、別の先行モデル(GPSを利用した地震予測)については、その予測方法と予測期間を詳細に調べて先行モデルを理解することと、予測の成績の評価方法の検討を行った。その結果、予察実験で検証する価値があるという結論に至った。(意義)予察実験の具体的な整備を進めることができた。
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