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2014 年度 実施状況報告書

DEMを用いた深層崩壊前兆地形抽出方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25750152
研究機関香川大学

研究代表者

野々村 敦子  香川大学, 工学部, 准教授 (60363181)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード深層崩壊 / 地すべり地形 / DEM
研究実績の概要

平成26年度は,航空レーザー測量で得られた解像度5mのDEMから10mDEMを作成し,深層崩壊地形抽出を試み,元データとして航空レーザー測量成果を用いて作成したデータでも地形抽出の能力は低いことを確認した。このから,空間解像度が地形抽出にとって大切な要因であると考えた。
航空レーザー測量のデータを可視化し,目視で大規模深層崩壊の前兆地形を捉えることができることは,これまでに明らかにされている(Chigira et al., 2013)。しかし,まだ深層崩壊前兆地形の自動抽出手法は,構築されているとは言えない。地すべり地形の滑落崖に着目し,曲率を用いて滑落崖を抽出する手法の検討はなされているが(Tarolli et al., 2012),滑落崖が不明瞭な箇所での適用は難しい。そこで,本研究では,重力変形地形によって生じる斜面の横切る方向に出来る線状の地形に着目し,重力変形地形の抽出手法を検討した。研究対象地域は,四国山地の大豊町とし,地すべり地形を深層崩壊危険箇所地域として抽出する手法を考案した。抽出結果と防災科学技術研究所が公表している地すべりGISデータと重ねあわせて検討したところ,多くは同じ箇所を深層崩壊危険箇所としているが,一部では,本研究では深層崩壊危険箇所として抽出しているが,防災科学研究所のデータには地すべりとして認識されていない箇所もあった。2015年2月11日および15日に現地調査を行い,本研究で抽出した箇所は地すべり地形のデータには登録されていなくても重力変形地形でも抽出できることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度は2011年台風12号で深層崩壊が発生した奈良県で検討し,平成26年度は,平成25年度に検討した内容をもとに四国山地で検討する計画を立てていた。計画通り研究が進んでいることからおおむね順調に進呈していると判断した。

今後の研究の推進方策

今年度は最終年度にあたる。一連の成果を取りまとめるとともに,平成26年度に大豊町で検討している地すべり地形抽出手法の開発結果を取りまとめた論文を執筆する。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度に検討した内容について現在論文を執筆中である。論文を投稿する前に英文校閲を受ける必要がある。論文の執筆が予定より遅れ,平成27年度5月までかかりそうである。執筆後に英文校閲を受けるために,昨年度支出が出来なかった。

次年度使用額の使用計画

平成27年度5月までには論文を執筆し,英文校閲を受け,論文を投稿する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] An algorithm for mapping precursory topographic features of deep-seated landslide2014

    • 著者名/発表者名
      Atsuko Nonomura,Shuichi Hasegawa
    • 雑誌名

      INTERPRAEVENT 2014 Proceedings

      巻: 1 ページ: 24-25

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-06-01  

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