細胞が規則的かつ高密度に配置された3次元組織を生体外において作製するための基盤技術として,複数種の細胞が正確に配置された非球形の微小細胞集塊を作製し,それらを更に組織化するプロセスの開発を行った。まず,異方的ハイドロゲルファイバーや非接着性微小ウェルを用い,部分的に血管内皮細胞によって構成された,直線状オルガノイドや内外異方的トロイダル細胞集塊などの単位集塊を作製した。さらに,それらの単位構造を組織化することによって,血管網を内包する高密度組織や肉厚な血管組織の構築を行い,特に肝臓組織と血管組織については,潅流培養の条件がそれらの機能発現に与える評価を評価した。
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