ポリ(γ-グルタミン酸)(γ-PGA)の側鎖カルボキシル基にポリ(L-乳酸)(PLLA)およびポリ(D-乳酸)(PDLA)をそれぞれ導入したγ-PGA-PLLAおよびγ-PGA-PDLAグラフト共重合体より、PLAのステレオコンプレックス(SC)形成を駆動力とするナノ粒子を調製した。得られたSCナノ粒子は、γ-PGA-PLLAのみからなるホモ粒子と比較して高い熱力学的安定性、加水分解耐性を示した。また、ワクチン抗原を内包したSCナノ粒子は優れた免疫誘導効果を示し、蛋白質やペプチドキャリアとしての有用性を明らかにした。
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