生分解性超薄膜(膜厚100 nm以下)に加工すると、ナノ厚特有の高接着性が発現し、物理吸着のみで濡れた臓器表面に貼付できる。しかし、複雑に入組み蠕動する腸管には貼り難い。本研究では、超薄膜の“貼り難さ”を解決する革新的技術「微細に裁断化した超薄膜によるナノパッチワークコーティング」を提案し、腸管に対する新しい癒着防止材に応用することを目的とした。 実際、数cm角の超薄膜はホモジナイザーにて瞬時に裁断化され、複雑な形状をもつ界面にもパッチワーク状にコーティングできることを実証した。さらに、腸管擦過面も改質でき,結果として癒着を軽減できる新規癒着防止材として応用できる可能性を示した。
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