| 研究課題/領域番号 |
25750186
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| 研究機関 | 山口大学 |
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研究代表者 |
森田 実 山口大学, 理工学研究科, 助教 (80510685)
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| 研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| キーワード | アクチュエータ / 超音波 / 血栓治療 / 脂肪溶解 |
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| 研究実績の概要 |
本年度ではセンサ・アクチュエータ一体型デバイスのアクチュエータ性能向上を目指し，新たに超音波ホーンの先端に逆位相振動を発生させる構造について提案した．逆位相振動とは駆動部の振動がハサミのように逆位相の方向に振動する状態のことであり，圧電アクチュエータから伝搬した縦弾性波を先端部に設けた構造により曲げ方向振動に変換し，ハサミのような振動を発生させることで，内視鏡手術で必要とされる細長く先端で大きな力が得られるアクチュエータを実現することができると期待している．
提案したアクチュエータは実際に脂肪や筋肉組織に変性を起こすほどのエネルギを持ち，内視鏡治療で使用可能なエネルギを出力できる可能性を示すことが出来た．今後は試作したアクチュエータの性能を確認するために，逆位相振動デバイスの姿勢と効果の関係について検証していく予定である．
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年時の課題であった撹拌器の高出力化を目指した設計を提案をすることが出来た．具体的には超音波ホーンの先端がハサミのように逆位相の曲げ方向振動を発生させる振動モードを実現した．この振動を逆位相振動と呼称し，得られる成果について次年度でさらに検証して行こうと考えている．
また，他の獲得予算により導入した装置を使用することで，当初の計画を効率的に進めることができ，尚且つ経費が節約された．そのため，先に述べた検証のための加工に要する費用や装置の追加が可能となり，追加研究をより効率的に行うことができると考えている．
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| 今後の研究の推進方策 |
今回設計した高出力デバイスを用いて，生体を対象に治療効果を確認する試験を行い．当初の予定である試作デバイスの製作を完遂する．
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| 次年度使用額が生じた理由 |
他の予算獲得により導入した装置を使用することで，当初の計画を効率的に進めることができ，経費が節約されたため．
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| 次年度使用額の使用計画 |
予算は補助事業の目的をより精緻に達成するための研究設備の導入，成果を世間に公開するための論文投稿等に使用させて頂きたい．
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| 備考 |
本助成に関わる研究で2件国際学会でBest Paper Awardを頂きました．
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