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2014 年度 実施状況報告書

人工呼吸器装着患者へのリハビリテーション展開に必要な新たな酸化ストレス指標の確立

研究課題

研究課題/領域番号 25750204
研究機関広島大学

研究代表者

對東 俊介  広島大学, 大学病院, 理学療法士 (50613501)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード人工呼吸器装着患者 / 酸化ストレス / リハビリテーション / 離床
研究実績の概要

喫煙者と非喫煙者を対象に呼気凝縮液中の酸化ストレスの変化について検討を行い、肺の酸化ストレスに与える急性運動の影響、喫煙の急性の影響、喫煙の潜在性の影響について明らかにした(Taito S., et al. European Respiratory Society Annual Congress Munich 2014)。
人工呼吸器装着患者における安静臥床時の呼気凝縮液中酸化ストレス指標の選定のために、人工呼吸器装着患者5名(平均年齢:79.2±9.5歳)を対象に、呼気凝縮液の採取方法の検討を行った。人工呼吸器と呼気凝縮液採取機器(R-Tube device)を接続し-20℃で冷却することで、20分間の採取時間で1-2mLの呼気凝縮液を採取できることを確認した。得られた呼気凝縮液から過酸化水素濃度の測定が行えることを確認した。
人工呼吸器装着患者3名(平均年齢:81.0±12.2歳)を対象に、リハビリテーション前後の呼気凝縮液中過酸化水素濃度の変化を検討した。リハビリテーションとして端座位を10分間実施した。端座位前と端座位後に呼気凝縮液を20分間ずつ採取した。呼気凝縮液中過酸化水素濃度は、端座位前は2.51±0.94μmoL/L、端座位後は3.74±0.26μmoL/Lと端坐位後に3名とも増加した。このことから、単回のリハビリテーション介入により肺の酸化ストレスが増加する可能性があることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

測定予定施設での測定が困難となり、別施設での測定を行う必要が出たため、手続き等に時間を要した。加えて、呼気凝縮液の採取方法の検討に時間を要したため、人工呼吸器装着患者における安静臥床時の呼気凝縮液中酸化ストレス指標の選定やリハビリテーション介入が人工呼吸器装着患者の呼気凝縮液中酸化ストレスへ及ぼす影響の検討がやや遅れている。

今後の研究の推進方策

平成26年度に引き続き、人工呼吸器装着患者における安静臥床時の呼気凝縮液中酸化ストレス指標の選定と、リハビリテーション介入が人工呼吸器装着患者の呼気凝縮液中酸化ストレスへ及ぼす影響の検討を行う。本年度の中間までにデータ収集をほぼ終了し、その総括は研究対象者にデータフィードバックを行うとともに、学会発表および学術論文への投稿を行う。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していた測定にやや遅れが生じたため。

次年度使用額の使用計画

測定・解析に必要な試薬の購入費用とする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Pulmonary oxidative stress is induced by smoking in young cigarette smokers2014

    • 著者名/発表者名
      Taito S., Sekikawa K., Takahashi M., Kimura T., Hamada H.
    • 学会等名
      European Respiratory Society Annual Congress Munich 2014
    • 発表場所
      Munich, Germany
    • 年月日
      2014-09-06 – 2014-09-10

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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