研究課題/領域番号 |
25750211
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
来間 弘展 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (80433184)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | MRI / 頚部深部筋 |
研究概要 |
身体では身体の奥にある深部筋の重要性が強調され、頚部でも頚部深部筋の重要性が言われている。慢性頚部痛者やむち打ち患者にはこの筋群の機能不全があると報告されている。しかし、頚部深部筋を評価するためにはワイヤー電極を鼻孔から挿入するなど、侵襲的な方法かあるいは表在筋群の活動から深部筋の活動を推測する方法しかなく、非侵襲的に直接深部筋の活動を評価する方法は存在しない。そこで頚部深部筋の活動を、MRI信号強度の変化を用いて評価する方法を確立することがまずこの研究の第一の目的である。その後この方法を用いて頚部深部筋を効果的にトレーニングする方法を確立することが本研究の第二の目的である。 頚部深部筋MRIは気道や食道の下に小さな筋として存在しているため、MRIによる筋活動を同定することが他の筋群に比べ非常に困難である。平成25年度はMRIにて頚部深部筋群を同定し、T2画像にて筋活動をとらえることを確かめる研究を行ってきた。MRIは本学のMRI装置を用いて研究を行った。筋活動反映にはEPI法も存在するが、より正確に筋群の血流量を反映するT2法による測定を行った。目的とする頚部深部筋である頚長筋を撮像することはでき、T2値をとらえることはできた。ただ運動による水分量変化をまだ正確に捉えきれていなく、その検証が不十分であり、その段階に現時点で取り組んでいる所である。この検証がすんでから、次の運動による筋活動の研究に進んでいく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
運動によるT2値変化の検証に時間を要している。正確に運動の変化を捉えられる設定を調節している。
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今後の研究の推進方策 |
運動によるT2値の変化を再度検証し、MRI撮像方法を確立した後に、運動の検証を行っていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
MRI撮像に使用する耳栓等は学内研究費で購入したものがあったために、今年度はそちらを利用した。またT2値の調整に時間がかかっているために、平成25年度は運動療法まで進行せず、運動療法の機材購入をしていないため。 平成26年度に運動療法機器を購入予定。
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