慢性頚部痛を有する人に対して、頚部深部筋のトレーニングを行い、f-mMRIを用いて効果が高い運動療法を検討した。まずMRIのT2値を用いて、頚長筋の筋活動を計測する方法を確立した。その後、慢性頚部痛者に対して、ゴムバンド、ゴムボール、伸張バンドをそれぞれ用いた3種類のトレーニング方法の運動療法を2ヶ月間行わせた。効果検証としては、MRI内にてうなずき運動を行わせ、運動前後における頚長筋と胸鎖乳突筋のT2変化率とした。その結果、ゴムバンドを頭部後方に置き、頭部位置を保持しながらゴムバンドを前方へひく運動と頭部位置を保持したままゴムボールを壁に押しつける運動が最も効果的であった。
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