| 研究課題/領域番号 |
25750228
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| 研究種目 |
若手研究(B)
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| 研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
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研究代表者 |
椿 淳裕 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (50410262)
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| 研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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| キーワード | 定常負荷運動 / 低強度 / 中強度 / 高強度 / 大脳皮質血流量 |
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| 研究概要 |
運動療法介入における脳循環に基づいたリスク管理指標を作成することを目的とし，中強度運動として最大酸素摂取量の50％（50%VO2max），低強度運動として30％VO2max，高強度運動として70％VO2maxの3種類の負荷量を設定し，それぞれの負荷強度で下肢自転車エルゴメータ駆動による定常負荷運動を行った．定常負荷運動中は，近赤外線分光法により，運動関連領野を中心に大脳皮質の血流量を全34チャネルで計測した．同時に，頭皮血流，心拍数，脈拍1拍ごとの平均血圧1 呼吸ごとの酸素摂取量，二酸化炭素排泄量，呼気終末二酸化炭素濃度を同期計測した．
低強度（30％VO2max）運動での大脳皮質血流量の変化は，運動開始後4～8分で上昇し，16分頃まで一定を保った後，運動終了時まで徐々に低下した．頭皮血流は，運動終了時まで緩やかに上昇し，心拍数および平均血圧の変化は少なかった．酸素摂取量，二酸化炭素排泄量，呼気終末二酸化炭素濃度は運動開始後3分前後で定常となった後は，運動終了時までほぼ一定を保っていた．中強度（50％VO2max）運動での大脳皮質血流量の変化は，運動開始後4分まで上昇し，8分頃まで一定を保った後，運動終了時まで徐々に低下した．頭皮血流は，運動終了時まで緩やかに上昇し，心拍数および平均血圧は4分頃まで急上昇した後，運動終了まで緩やかに上昇した．酸素摂取量，二酸化炭素排泄量，呼気終末二酸化炭素濃度は運動開始後3分前後で定常となった後は，運動終了時までほぼ一定を保っていた．高強度（70％VO2max）運動での大脳皮質血流量の変化は，運動開始後4分まで上昇した後，運動終了まで急激な低下を認めた．
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
血管内皮機能の計測を行う予定であったが，機器の不具合により計測ができずにいる．しかしながら，平成26年度に入ってすぐに計測ができる予定であり，全体の進捗への影響は大きくない．この点でおおむね順調に進展していると判断できる．
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| 今後の研究の推進方策 |
平成25年度内に実施予定であった血管内皮機能の計測を行った後，平成26 年度の研究計画である，運動時の浅層部および深層部の血流変化を測定し，神経活動に由来する皮質血流変化を分離する解析プロトコルの作成へと進めていく．
高強度（70％VO2max）運動は，下肢自転車エルゴメータ駆動運動自体を長く継続できない被験者が多くいたため，運動時間を10分もしくは12分として行うなどの対策をし，研究の目的を達成させる．
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| 次年度の研究費の使用計画 |
使用を予定していた機器の不具合により，計画よりも若干被験者数が減り，それが差額として生じた．
前年度計測できなかった計測を，今年度内に実施する．
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