研究課題/領域番号 |
25750238
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研究機関 | 星城大学 |
研究代表者 |
大浦 智子 星城大学, リハビリテーション学部, 講師 (10581663)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 高齢者 / 在宅 / 訪問リハビリテーション / 作業療法 / 効果 |
研究実績の概要 |
(1)訪問リハビリテーション(リハ)の介入内容と効果との関連を明らかにするために、訪問リハの既存カルテを用いた後ろ向き研究を行った。手順として、カルテに記載されている訪問リハ内容と効果の類型化を行い、訪問リハ効果との関連を明らかにするための縦断分析を行った。これらの一部は、学会発表(採択済み)・論文投稿中である。
(2)上記の結果とともに、関連研究の精査・二次分析から得られた結果と臨床実践者の意見を併せて集約し、効果的なリハのための訪問リハチェックリストを作成した。試行と改訂を加えたチェックリストは、モニタリングの過程で、訪問リハに関わらず回復期リハ病棟などの在宅復帰を見据えたリハ場面においても使用の拡大が可能である意見が得られた。次年度に向け、これらの在宅復帰にかかわるリハ場面における使用をふまえた協力施設・協力者の調整を行った。 尚、このチェックリストは、学会発表(採択済み)、論文投稿中である。
(3)チェックリストの使用によるリハ内容と効果の検証については、(1)の分析においてアウトカムの設定および研究デザインの見直しが必要と考えられたため、次年度にむけて研究方法の変更および協力施設の調整を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
既存カルテ記載内容の横断分析および縦断分析は、予定通り進行している。訪問リハチェックリストの開発に関しては、現在モニタリングを行うに至っている。
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今後の研究の推進方策 |
当初は訪問リハチェックリスト導入前後の効果(期間、目標・プログラム内容の違い等)の検証を「ヒストリカル・コントロール試験」にて予定していた。しかし、これまでの分析から、効果の検証に際して、アウトカムの設定を慎重に行う必要が明らかとなった。 そのため、訪問リハチェックリストの使用に関する丁寧なモニタリングを引き続き行うとともに、訪問リハのみならず回復期リハ病棟や地域包括ケア病棟におけるリハを含めたプロセス評価の検討を行う等の研究計画の変更を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
分析方法の見直しにより、統計分析ソフトの購入を次年度に繰り越したため。
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次年度使用額の使用計画 |
統計分析ソフトだけでなく、分析に応じた分析ソフトを購入する予定。
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備考 |
[雑誌掲載](提言)患者中心のアプローチ(Patient-centered approach)と根拠に基づく実践(Evidence-based Practice):より良い作業療法実践にむけて. 作業療法ジャーナル 49: 90-91, 2015. 大浦智子. [研修会講師]八千代病院総合リハビリテーションセンター特別研修会:臨床実践者に求められるスキルとは?(2015年2月, 安城市)大浦智子.
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