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2013 年度 実施状況報告書

人工膝関節置換術施行患者の運動機能を予測する臨床予測モデルの抽出

研究課題

研究課題/領域番号 25750245
研究種目

若手研究(B)

研究機関宝塚医療大学

研究代表者

天野 徹哉  宝塚医療大学, 保健医療学部, 講師 (10617070)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード理学療法診断 / 予後予測 / 基準値 / 臨床予測モデル / 多施設共同研究
研究概要

本研究の目的は,理学療法診断に基づく臨床推論を推進していくための1手法として,理学療法士が測定可能な検査の基準値を設定し,将来の運動機能を判別する臨床予測モデルを抽出することである。これまでの大部分の理学療法評価には評価尺度の基準値がなく,対象者の測定値の持つ意味が不透明であったため,理学療法プログラムは担当理学療法士の知識と経験に基づく臨床推論に依存していた。一方,理学療法診断では担当理学療法士の知識と経験に加えて,理学療法検査の基準値と対象者の測定値との比較による定量的な予後予測に基づき理学療法プログラムの立案や変更を判断するため,臨床推論の妥当性を可視化することが可能になる。したがって,経験の浅い理学療法士にとっては,形式知化された知識を手掛かりに技術を効率的に習得していくことができ,対象者にとっては明快な情報の1つになり得ると考える。
検査の基準値設定を行うためには,大規模調査により多くの症例数を集積し,様々な要因によって層別化された信頼のできるデータを提示する必要がある。そのため,本研究では多施設共同研究を実施している。
平成25年度は,協力施設の募集・マニュアルの作成・倫理委員会の承認・協力施設への現地指導を行った。協力施設の募集は研修会やホームページを通して行った結果,7施設の協力が得られ,現地指導を行った。現在,測定を開始している施設は4施設であり,対象者91名の測定を実施した。また,研究協力者との研究打ち合わせを実施し,平成25年度の進捗状況と平成26年度に向けての話し合いを行った。
平成26年度は,多施設共同研究の協力施設の増加を主として実施する予定である。研修会やホームページに加えて,研究協力者個人の繋がりを利用し,より広く協力施設の募集を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の達成度は80%程度である。計画的に「マニュアル作成」や「協力施設への現地指導」を行い,測定を開始できていると考える。しかし,基準値設定を行うためには協力施設が少なく,サンプル数も足りないと感じている。本研究は,4年間の期間を設けているため,平成26年度以降はより積極的に協力施設を募り,サンプル数を増やしていきたいと考えいる。

今後の研究の推進方策

今後は,継続してより積極的に「協力施設の募集」を行い,協力が得られた施設には「現地指導」を実施していく。また,手術後3ヵ月・6ヵ月・1年と経過を追える症例については,調査・測定を実施し,日常生活活動(ADL)や生活の質(QOL)についても検討する予定である。
協力施設の募集については,研修会やホームページに加えて,研究代表者個人あるいは,研究協力者個人の繋がりも利用し,より広く協力施設の募集を行う予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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