転倒リスクの1つに疲れやすさに関連する体力の1つとして全身持久力がある。本研究では高齢者における全身持久力の低下が転倒リスクと関連するかについて探求することを目的とした。転倒リスクスコアにおいて今後転倒するの危険性が高い人ほど全身持久力が低い傾向にあることが明らかとなった。さらに日常生活における身体活動量が多くても短時間・高強度の運動をしていない人では筋委縮が進行しており、これにより膝や腰などに痛みが出やすく転倒につながる危険性が考えられた。すなわち日常的にウォーキングや家事などの低強度の身体活動を行っているだけでは全身持久力の維持は難しく、転倒にもつながる可能性が示された。
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