研究課題
本年度は、実際にMCI高齢者における身体活動量の経日データの測定をして、それらの解析を実施した。前年度のデータを用いて、MCI高齢者の脳容量と身体活動との関係性を明らかにするために、脳容量と関係しているであろう項目と共に横断的に群間比較を行い、有意な関係性が認められた項目を抽出し、それらの項目で調整を行った重回帰分析を行った。その結果から、身体活動指標とMCI高齢者における脳のどの部位が関連しているのか、また健常高齢者と比較して特徴的に関連している部位を検討した。脳画像指標の統計解析については、Statistical Parametric Mappingを用いて解析を行った。その結果から得られた知見をもとに、1年間の追跡調査を行い、通年の身体活動量と脳容量の変化について評価・解析を行った。MCI高齢者100名に対して活動量計を配布し、1年間のデータ計測を行う。磁気共鳴画像を利用し、T1強調画像を用いて灰白質量を定量化し、FRAIR画像を用いて白質要領を定量化した。活動量計本体に関して、データの紛失を防ぐために、2か月おきに電池交換・データ回収を実施した。1年間通じての客観的身体活動指標を運動強度別に量 (歩数)・時間・頻度を算出し、ベースラインと1年後の脳容量の変化量との相関関係を確認した。また脳容量の部位別変化率を従属変数、身体活動指標を独立変数とし、ベースラインにおいて脳容量と有意な関係が認められた項目を調整因子とした重回帰分析を行う。脳画像指標の統計解析については、Statistical Parametric Mapping 8 を用いて解析を行った。また、月ごと・日ごとにおける身体活動量の変動係数を求め、脳容量の変化との関係性を重回帰分析を用い同様に検討を行った。
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