本研究では、①過去の研究、②実際のキャンプ場面、の両方の観点から発達段階に応じた自然体験活動の意義及び特徴を検討した。「先行研究の整理」及び「自己概念の変容」に関する調査から、キャンプ参加者の年齢段階の違いが結果に影響を与える可能性が示唆された。「キャンプの学び」に関する調査では、小学生は、これまでの自分と比較し新たなことが出来るようになった「自分の成長」を学びとして捉えているのに対し、大学生は、自分はどのような人間であるのかという「自己認識の深まり」を学びとして捉えていた。今後、より詳細に各年代の学びの構造や特徴等について検討し、各発達段階に応じたキャンププログラムの開発につなげていきたい。
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