本研究は、離島地域への「保健体育」の現状調査及び支援体制構築・教材の検証を行った。その結果,離島の学校は複式学級での実施が多く,発達段階に合わせた授業を行うことが困難であることが明らかになった.そこで,発達段階に合わせた運動量の確保が可能な授業実施に向けた基礎資料獲得を目指し,同じ種目でも工夫(人数・コートの広さ・ルール制限・姿勢・道具などの違い)によって,運動強度や意欲に影響を及ぼすこと,ICTツールを用いてのフィードバックが学習意欲向上に効果があることを明らかにした. 今後は,授業時の工夫と運動強度の関係のデータベース構築を行うこと,離島への教育支援のあり方の再検討の必要性が示唆された.
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