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2014 年度 実施状況報告書

フィリピン農村にみるスポーツと社会移動の動態―アスリートと出身家族の生活分析

研究課題

研究課題/領域番号 25750278
研究機関北海道大学

研究代表者

石岡 丈昇  北海道大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (10515472)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードエスノグラフィー / 社会移動
研究実績の概要

平成26年度は、フィールドワーク、基礎データ、統計資料収集をおこない、本プロジェクトを前進させることができた。とりわけ、日本に試合のために来日したフィリピン農村出身のアスリートの参与観察、聞き取り調査をおこなうことができ、非常に充実した内容のデータを得ることができたのは大きな収穫である。さらに、調査を通じて収集した資料を用いて、複数の論文を刊行し、成果を発信することができた。具体的には、本プロジェクトのフィールドワークの内容を示すものとして、①松村和則・石岡丈昇・村田周祐編、2014、『「開発とスポーツ」の社会学――開発主義を超えて』南窓社、② 石岡丈昇、2014、「第12回日本社会学会奨励賞【著書の部】受賞者自著を語る:『ローカルボクサーと貧困世界』」『社会学評論』65-1、pp.134-135.がある。また、本プロジェクトの理論的側面を探究するものとして、③石岡丈昇、2014、「現代の社会変動とDevelop概念の変容――マニラの経済開発と惨事便乗型資本主義」『子ども発達臨床研究』6号、pp.25-29.④石岡丈昇、2014、「都市再生?違う、ジェントリフィケーションだ――書評ニール・スミス『ジェントリフィケーションと報復都市』」『図書新聞』2014年11月29日号、がある。次年度は、本年度に収集した資料をもとにさらなる成果の公刊を目指すと同時に、上記に記した本年度の研究実績では十分に組み込むことができていない資料を組み込んだ研究を展開する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査が順調に展開しており、また上記のように関連する成果も一定数公刊することができているため。

今後の研究の推進方策

さらなる研究の推進のために、成果の海外への発信が要請される。そのために、次年度は国際的な場での研究発表をおこない、さらに英語での論文執筆をすすめることで、より充実した研究の展開ができると考えている。こうした国際的な発信を、次年度の課題としたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 現代の社会変動とDevelop概念の変容――マニラの経済開発と惨事便乗型資本主義2014

    • 著者名/発表者名
      石岡丈昇
    • 雑誌名

      子ども発達臨床研究

      巻: 6 ページ: 25-29

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 都市再生?違う、ジェントリフィケーションだ――書評ニール・スミス『ジェントリフィケーションと報復都市』」2014

    • 著者名/発表者名
      石岡丈昇
    • 雑誌名

      図書新聞

      巻: 11月29日号 ページ: 1

  • [学会発表] Boxing as a Team Sport: A Sociological Perspective on Physical Training2014

    • 著者名/発表者名
      Tomonori Ishioka
    • 学会等名
      11th Japanese-German Frontiers of Science Symposium
    • 発表場所
      Hotel Innside Melia, Bremen
    • 年月日
      2014-10-31 – 2014-11-02
  • [学会発表] リズムの受肉――ボクシングジムに埋め込まれた思想2014

    • 著者名/発表者名
      石岡丈昇
    • 学会等名
      日本体育学会第65回大会体育哲学分科会シンポジウム報告
    • 発表場所
      岩手大学
    • 年月日
      2014-08-25 – 2014-08-28
  • [図書] 「開発とスポーツ」の社会学――開発主義を超えて2014

    • 著者名/発表者名
      松村和則・石岡丈昇・村田周祐編
    • 総ページ数
      310
    • 出版者
      南窓社

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公開日: 2016-06-01  

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