本研究課題では,様々なサッカーボールを対象として風洞実験を用いた各ボールの空力特性とキックロボットを用いたボールの飛翔特性について検討を行った.特に,サッカーボールのパネル向きが飛翔軌道に導く影響について明らかにした.これらのスポーツボールのパネルの効果を明らかにすることは,指導現場における蹴り足とボールとのインパクト方法という点においてコーチングにも有用であると考えられ,選手のパフォーマンス向上に貢献できることを明らかにした.さらに,様々なスポーツボールの構造と原理が明らかになることで,科学的裏付けをもとに,より効率的な技術を身に付けることができ,トップパフォーマンスを目指す選手のみならず,学校体育における指導法の充実などに寄与すると考えられる.
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