研究課題/領域番号 |
25750285
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山田 永子 筑波大学, 体育系, 助教 (80611110)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 実地調査準備 / 原著論文 |
研究概要 |
平成25年度は、世界のトップレベルにあるヨーロッパ強豪国同士の対戦によるゲーム様相を分析し、勝ちチームは、オフェンスにおいてゴールエリア際のシュート生起率が高いこと、そしてセットオフェンスにおいて、接触された状況におけるシュート成功率が高いことを明らかにした。さらに、世界女子トップレベルプレーヤーと日本女子トップレベルプレーヤーのシュートプレーを比較検討し、世界トップレベルプレーヤーはフェイント動作を利用する、上半身を左右に傾斜させる、形態的優位性を利用するなど、個性を活かしたシュートプレーを実践していることを明らかにした。これらの研究によって明らかになった勝ちチームと負けチームのゲーム様相の差異、およびトップレベルプレーヤーが実践していたシュートプレーは、トップレベルを目指しているユース年代にとって、重要なトレーニング課題であると考えられ、本研究においてトレーニング内容と方法を分析し、比較検討していくうえで重要な参考文献となる。 実地調査に関して、スペイン在住のGerard Lasierra氏と話し合いを重ねたが、スペインにおいては、不安定なクラブ経営事情により指導者や選手の入れ替わりなどがあるため、本研究の調査に適したチームを決定することができなかった。そこで、スペインを調査対象国から外し、クロアチア、セルビア、モンテネグロのうちから2か国で調査を実施する計画に変更した。平成25年1月~3月の間に、クロアチア、セルビア、モンテネグロの指導者と交渉し、本研究に対する理解を求めた。調査期間は試合期に統一する予定であり、各国における試合期の調査は済んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2本の原著論文が受理され、今後の研究を進める上で、有用な知見を得ることができた。 また、実地調査に関して、平成26年度内にスペインで実地調査を行うのは不可能であるという結論に至ったため、スペインを調査対象国から外した。 平成25年1月~3月の間に、クロアチア、セルビア、モンテネグロの指導者と交渉し、本研究に対する理解を求めた。調査期間は試合期に統一する予定であるため、各国における試合期の調査は済んでいる。 平成26年5月にクロアチア、6月にセルビア、モンテネグロを訪れて直接実地調査の打ち合わせをする予定である。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年5月にクロアチア、6月にセルビア、モンテネグロを訪れて現状を視察し、その後、実地調査を実施する国、クラブおよび期間を決定する。期間は平成26年12月以降で予定している。その後、実地調査の結果をもとにトレーニング内容・方法などを分析していく。
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