平成27年度は、まず、国内女子ユース年代のトレーニングに関するデータを補完するため、7月に高校トップレベルの女子ハンドボールチームであるH高校を訪問し、指導内容・強化システムに関するインタビュー調査および試合期に行われているトレーニング映像の収集を行った。 次に、昨年度にクロアチアのZametで収集したトレーニング映像の分析およびインタビュー調査をまとめ、それと国内およびこれまでに蓄積した海外事例との比較を行った。 さらに、モンテネグロ女子代表監督Adzic氏が指導するZRK Buducnostというクラブチームとの現地調査の日程調整を行った。Adzic氏は多忙なため、スケジュール調整に時間がかかることがか予測できたため、Adzic氏のアシスタントコーチをしているMilos Perovic氏に直接コンタクトがとれる状況にした。また、スポーツコーディネーターであるNikolaj氏に協力を要請し、モンテネグロのハンドボール界に精通しているPapachartofilis Stathis氏を紹介してもらうことで、スケジュール調整に努めた。しかしながら、11月までにAdzic氏との日程調整が進まなかったことから、12月初旬にデンマークで女子世界選手権大会に向けた事前合宿をしていたAdzic氏に直接会い、今後の研究に対する協力を得ると共に、モンテネグロのハンドボール環境および強化システムに関するインタビュー調査を行った。
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