本研究は、日本ハンドボール競技におけるシュート力向上に貢献できる知見を得るために、世界のトップレベルにあるクロアチア、セルビア、モンテネグロの国際競技力向上のためのトレーニング組織および環境について調査した。さらにクロアチアのチームが実際に行っているトレーニング、特にシュートに関するトレーニング内容と方法を調査した。その結果、クロアチアのトレーニング内容は、実践形式の中で防御者とGKをかわす技能を習得する個人戦術の向上、シュートとアシストパスを選択しながら行うグループ戦術および個人戦術の向上、そして反復によって技術・体力的な要素を強化する技術力の向上が循環的に行われていることが明らかになった。
|