全身振動刺激機器(WBV)を併用した体幹筋強化トレーニングが有用なトレーニング方法になりうるかを明らかにした.健常男性を無作為にWBVトレーニング群(WBV群,6名)と,非WBVトレーニング群(非WBV群,6名)に割り付け,3回/週で8週間の介入を実施した.トレーニング内容は,WBV上で6項目のトレーニングを各30秒間実施した.介入前後のトレーニングの効果判定には,体幹屈曲・伸展の最大等尺性筋力,体幹屈曲筋力を伸展筋力で除した値(F/E比),跳躍高,軸足支持での下肢最大リーチ距離(Y-test),Functional Movement Screen(FMS)を測定した.WBV群の介入前後の比較では体幹屈曲筋力,F/E比,Y-test後外方,FMSで有意な差を認めた( p<0.05 ).非WBV群はY-test前方のみ有意であった( p<0.05 ).WBVを併用した体幹筋トレーニングは体幹筋力や身体パフォーマンスの向上に有効であることが示された.
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