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2014 年度 実績報告書

筋力トレーニング条件に応じた至適回復期間の検討:筋形状および神経活動に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 25750297
研究機関東洋学園大学

研究代表者

光川 眞壽  東洋学園大学, 人間科学部, 講師 (60583408)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード筋力トレーニング / 最大筋力 / 筋持久力 / 筋肥大 / 回復応答
研究実績の概要

長期的な筋力トレーニング効果を得るためには、トレーニング条件に応じた至適な回復期間を設定する必要がある。これまでに、筋力トレーニング後の至適回復期間に関する指針が提示されているものの、その科学的根拠に関する研究は皆無である。そこで本研究では、筋肥大、最大筋力向上、および筋持久力向上を目的とした各筋力トレーニング条件における、トレーニング後の回復期間中の最大筋力、筋形状および神経活動の変化(回復応答)を観察し、筋力トレーニング条件に応じた至適回復期間を検討した。
定期的な筋力トレーニング習慣のない者を対象に、筋肥大および筋持久力向上を目的としたレッグエクステンションの筋力トレーニング後の最大筋力および神経活動の回復応答を検討した。その結果、最大筋力は筋肥大条件においてトレーニング直後に27%(平均値)統計的に有意に低下し、筋持久力条件では36%有意に低下した。一方、両者の低下率には統計的有意な差はみられなかった。1日後の最大筋力は、筋肥大条件では2%、筋持久力条件では5%の低下であり、トレーニング前との間に有意な差はみられなかった。中枢神経系の活動水準はトレーニング直後において、筋肥大条件では5%、筋持久力条件では11%の低下であったが、両者の低下率には統計的な有意な差はなかった。これらの結果から、トレーニング直後の筋力低下には筋肥大および筋持久力条件によって差がないことが示唆された。また、1日後には両条件において最大筋力はトレーニング前のレベルまで回復することが示唆された。
次に、定期的な筋力トレーニング習慣のある者を対象にアームカールの筋力トレーニングを実施し、筋肥大および筋持久力条件における回復応答を検討した。現在、得られた結果を分析している段階であるが、得られた知見はトレーニング条件に応じた回復過程を明らかにする上で重要なデータとなりうる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Association between toe grasping strength and accelerometer-determined physical activity in middle-aged and older women2015

    • 著者名/発表者名
      Takashi Abe, Robert S. Thiebaud, Jeremy P. Loenneke, Naotoshi Mitsukawa
    • 雑誌名

      The Journal of Physical Therapy Science

      巻: in press ページ: in press

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Age-related site-specific muscle loss in the thigh and zigzag walking performance in older men and women.2014

    • 著者名/発表者名
      Abe T, Loenneke JP, Thiebaud RS, Ogawa M, Mitsukawa N.
    • 雑誌名

      Acta physiologica Hungarica

      巻: 101 ページ: 488-495

    • DOI

      10.1556/APhysiol.101.2014.006.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Association between forearm muscle thickness and age-related loss of skeletal muscle mass, handgrip and knee extension strength and walking performance in older men and women: a pilot study2014

    • 著者名/発表者名
      Abe T, Thiebaud RS, Loenneke JP, Ogawa M, Mitsukawa N
    • 雑誌名

      Ultrasound in Medicine and Biology

      巻: 40 ページ: 2069-2075

    • DOI

      10.1016/j.ultrasmedbio.2014.05.003.

    • 査読あり

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公開日: 2016-06-01  

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