研究課題/領域番号 |
25750318
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
五藤 佳奈 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 助手 (20469282)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 認知 / 補完 |
研究概要 |
平成25年度は、研究1の正確な動きを認知する身体部位の位置の解明が目的であった。限られた情報で正しく運動を認知する際、どこの身体部位に注目して正確な動きを読み取っているのかを検討するため、呈示する刺激映像に光点表示を用いた。平成25年度前半は、実験に用いる映像の撮影を行い、編集する作業を行った。詳細には、モーションキャプチャを用いて「ラジオ体操の跳躍」と「後方宙返り1回ひねり」を撮影した。そして、4パターン(①手首と足首②肩と膝③手首と大転子④頭と胸の中心)の光点表示映像に編集した。プレ実験を行ったうえで、本実験を開始した。被験者は20名(熟練者10名と初心者10名)を予定しているが、まだ全被験者の実験を終了していないため現在継続して実験を行っているところである。また、平成25年度後半は、次年度に用いる実験機器(経頭蓋磁気刺激装置)の使用方法・実験方法について学んだ。このTMSを用いた電気生理学的検査法における指標は、皮質内の誘導電流により脳を経皮的に興奮させることで生じる筋の反応をみるものである。通常、用いられている0.2Hz以下の単一刺激では健常者に痙攣が生じることはなく、TMSがヒトで行われるようになって20年以上経過している中で、TMSの単発刺激による機能的副作用の報告は認められていないことより、単発刺激の方法論は安全と考えられている。このような点を十分理解した上で、動作確認や、実験のための練習を入念に行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究1について、呈示する刺激映像の作成に時間を要したため、実験開始時期が遅れてしまった。そのため、予定している全被験者の実験が終了していない。次年度は早急に残りの実験を行い、結果をまとめていく予定である。また、次年度の実験予定である経頭蓋磁気刺激装置については、今年度後半に機器の使用方法について入念に確認したため、次年度いつでも実験ができるように準備はできている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究については、研究1の被験者数を早急に増やし結果をまとめていく。終了予定は7月頃とする。その後、研究2を開始する。研究2で使用する予定の実験機器については、使用方法を今年度後半に確認したため、すぐに実験に取りかかれる予定である。研究2の実験は8月に開始して10月頃には実験を終了し、12月末までに結果をまとめていけるように計画的に研究を進めていく。最終的には、研究1と研究2を論文にしていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
交付申請書に記載した「110mmダブルコーンコイル \693,000」について、本学の心理学実験室の予算(経常経費:2013年7月)において新規購入した経頭蓋磁気刺激装置(コイル含む)が、科研費を申請した(2012年10月)の時のものより機器の性能が随分良くなったため、110mmダブルコーンコイルは既存のコイルで十分に代用ができるため購入する必要がないと業者より判断を頂いた。そのため、機器を購入しなかったので当該助成金が生じた。 翌年度の使用計画としては、研究2において使用する筋電図電極消耗品等を購入し、実験を円滑に進めていく。 本基金による研究成果を国内・国外において学会発表するための国内旅費・国外旅費として使用し、これらの研究を論文にまとめて発表する。
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